はじめに
サーフィン可否判定ツール「Surf-OK」の開発を始めてから、約1ヶ月が経ちました。
このツールは、波の高さや周期、風向、潮位などのデータを自動取得し、サーフィンに適した条件かどうかを判定するものです。
実は、このプロジェクトは「自分の好きなことって何か?を考えていたら、いつの間にか開発が始まっていた」という、少し変わった経緯で生まれました。
今回は、Surf-OKがどのようにして生まれたのか、その経緯を振り返ってみたいと思います。
「自分の好きなこと」が見つからない
2025年9月22日、私はChatGPTと一緒に自己分析セッションを行っていました。
テーマは「自分の好きなことが見つからない」という悩み。
サーフィンは好きでしたが、それだけでは「好きなこと」として十分に感じられない。
何かが足りない気がしていました。
セッションを通じて、いくつかの質問に答えていくうちに、あることに気づきました。
「観測すること」そのものが好きだった
自己分析を進めていくと、私の興味の本質が見えてきました。
- サーフィンそのものよりも、「波の高さや周期を観測すること」に興味がある
- 「すべてを記録したい」「存在のコピーを残したい」という感覚がある
- 主観や演出を排除し、正確な観測を目指す姿勢
- データから因果関係を見つけ、納得する瞬間に強い喜びを感じる
つまり、「観測し、記録し、因果を解釈する行為」そのものが、私の本質的な”好き”だったのです。
この発見は、私にとって大きな転機でした。
プログラミングやパソコン操作は、観測を自動化するための道具として位置づけられました。
そして、サーフィンに関する外部データ(波高・周期・風向など)をもとに、サーフィン可否を自動判定する仕組みを構想し始めたのです。
収益化の相談から自然に開発へ
2025年10月6日、私は「お金を稼ぐ情熱を持てない」という悩みを抱えていました。
理想の暮らしは、夏は湘南、冬はスリランカでサーフィンを楽しむこと。
そのための収益化方法を模索していました。
ChatGPTと話しているうちに、話題は自然に「サーフィン可否アプリ」の開発へと発展しました。
Open-Meteo APIを使って波のデータを取得し、WorldTides APIで潮位を取得。
Google Apps Script上で自動判定とメール通知の仕組みを構築していきました。
この時点では、まだ「趣味の一環」として考えていた部分もありました。
でも、開発を進めていくうちに、「これは単なる趣味の一環や収益化の手段ではなく、自分が本当にやりたいことだ」と気づいたのです。
バイブコーディングでの開発の喜び
2025年10月14日、生成AI(ChatGPT、Cursor)を使った開発に、大きな喜びを感じていました。
いわゆる「バイブコーディング」です。
AIと対話しながらコードを書いていく感覚は、これまでにない体験でした。
観測を自動化する仕組みを作る過程で、「これが自分がやりたかったことだ」と確信しました。
開発は、自分のために作るものから始まりました。
柳島という自分のホームポイントのサーフィン可否を判定するツール。
でも、開発を進めていくうちに、「これは他の人にも役立つかもしれない」と考えるようになりました。
現在の状況
現在、Surf-OKは以下のような形で進化しています。
- PHP版への移行: 最初はGoogle Apps Scriptで作っていましたが、より柔軟な機能を実現するため、PHP版に移行しました
- サーフポイントの拡張: 柳島だけでなく、湘南・西湘エリアの複数スポットに対応
- WordPress自動投稿: 波予報を自動でWordPressに投稿する機能を実装
- 収益化の模索: BOOTHでの販売、AdSense広告など、様々な収益化方法を検討中
開発の優先順位は、現在「TideLog CSV最優先 → Surf-OK」となっています。
でも、Surf-OKの開発は、私にとって「観測を自動化する」という本質的な喜びを実現する場でもあります。
今後の展望
Surf-OKは、まだまだ発展途上です。
今後は、以下のような方向性を考えています。
- 判定精度の向上: より多くのデータを活用し、判定精度を高める
- ユーザー体験の改善: より使いやすく、分かりやすいインターフェースの実現
- 収益化の確立: ツールとしての価値を提供しつつ、持続可能な収益モデルを構築
でも、何よりも大切にしたいのは、「観測すること」そのものへの興味です。
この興味が、Surf-OKの開発を続ける原動力になっています。
おわりに
Surf-OKは、「自分が好きなことは何か?を考えていたら、いつの間にか開発が始まっていた」という経緯で生まれました。
でも、振り返ってみると、これは偶然ではなく、「観測すること」への本質的な興味が、自然に形になった結果だと思います。
自己分析セッションで見つけた「観測・記録・因果の解釈」という自分の本質が、Surf-OKという形で現れている。そう感じています。
開発はまだまだ続きます。
でも、このプロジェクトを通じて、自分が本当にやりたいことが何なのか、より明確になってきました。
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