Surf-OKでは、しばらくのあいだ、毎日の予報をWordPressの新規投稿として出していた。
日付が入ったタイトル。日付が入ったURL。ポイントの数だけ、それが毎日増えていく。
最初は、便利だと思っていた。
自動で記事が立つ。アーカイブも残る。「ずっと波を記録してきた」という形にもなる。ブログの延長で考えれば、毎日投稿できる仕組みは強みに見えた。
ただ、自分がこのサイトを開くときの動きは、ブログを読むときと違っていた。
名前を「波予報」にした話は、先に書いている。今回は、そのあといちばん長く遠回りした、日付記事の話だ。
便利だと思っていた毎日投稿

知りたいのは、昨日の鵠沼ではない。今日、その場所の波がどうかだ。
Yahoo!天気を開くとき、日付ごとの記事を探したりはしない。場所を選んだら、まず今日が出る。URLは翌日も同じだ。
Surf-OKも、その形をモデルの一つにしていた。なのに、出している側は日付記事のまま増えていた。
便利で始めた毎日投稿が、自分の欲しい使い方と噛み合っていない。その感覚はずっとあった。それでも、記事が増えること自体は止まらなかった。
当時の自分は、「量が残ることが価値だ」と思っていた側に近かった。過去の予報を消したくなかった。履歴があることと、公開の単位を日付にすることの区別が、まだついていなかった。
観測を残したくて、このサイトを始めた経緯は、こちらに書いている。
日付記事が増えると、何が起きるか

日付記事が増えると、同じポイントの似たページが大量に残る。
最新へたどり着きにくい。検索しても、いちばん新しい予報ではなく、途中の日付に当たることがある。
波予報なのに、ブログの記事構造で出している。8月25日に方針を書き直したとき、自分でもそう書いていた。記事の増え方と、予報として欲しい使い勝手が、噛み合っていない、と。
いまも、その形は残っている。鵠沼なら「2026年8月25日の波予報」のように、日付がURLに入ったままだ。
あれ、と何度か思った。ブックマークしたページが、翌日には昨日の予報になっている。場所を開いたつもりが、日付を開いている。
それでも、毎日投稿は便利だった。止める理由より、続ける理由のほうが先に出てきた。
8月25日、1ポイント1URLへ

8月25日に、舵を切った。
1つのサーフポイントに、1つの固定URL。今日も明日も、同じ場所を開く。中身だけが更新される。新しい日付記事は、もう増やさない。
これまで出した記事は、すぐ消さない。残したいのはデータであって、1日1記事という出し方そのものではない。
同じ日、点数の意味についても考えていた。63点なのに入りたくない、という朝があった。あちらは「数字が自分に合うか」。こちらは「今日の予報に、同じURLで戻って来られるか」。軸は違う。どちらも、使う自分の動きから出ていた。
方針を決めても、公開しているページはまだ日付記事のままだ。いま試し始めているのは、ポイントのページへ今日の予報を載せ、日付記事は増やさない形だ。まだ全体の切り替えではない。履歴をどの粒度で見せるかも、これから触りながら決める。
回り道だったと、今は言える

そのあと、ポイントの紹介と予報を別々に置くのも、使いにくいと分かってきた。場所を開いた先で、今日の波が見えたほうが自然だ。日付記事の問題を、別の入れ物へそのまま移すわけにはいかない。
過去を丸ごと捨てたいわけではない。消したいのは日付記事の量産であって、残してきた観測そのものではない。
いちばん長い回り道だった、と今は言える。当時は、便利な毎日投稿を続けているつもりだった。失敗だと認めることと、そこから次の形へ進むことは、別の作業だと思っている。
固定URLは決まった。まだサイトの本体は、そちらへ追いついていない。


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