全国展開の前に湘南の情報構成を直した|Surf-OKとREHUBの方針転換

Surf-OKは、最初から全国のサーフポイントを扱うつもりで作り始めた。

まず身近な湘南で波予報を動かし、次に千葉、伊豆へ広げる。その先には、全国のサーフポイントを探せる辞典のようなサイトを考えていた。

地域、難易度、混雑、駐車場、向いている風向きなどを整理すれば、行き先を選ぶ材料になる。さらに各ポイントの波予報を用意すれば、場所を調べるだけでなく、今日どこへ行くかまで考えられる。

ページの基本部分をAIに作らせれば、以前より多くのサーフポイントを扱える。全国展開は遠い夢というより、順番に進めれば実現できる開発計画の一つだった。

始めたときの観測と記録の話は、別の記事に残してある。

REHUBを買った当初は、千葉と伊豆へ広げるつもりだった

湘南から東へ、千葉と伊豆の海岸へピンが広がる日本地図
湘南の次は千葉、その先は伊豆。地図を広げる絵は、当時は自然だった

サーフポイントを地域や条件から探せるようにするため、検索や比較に向いたWordPressテーマ「REHUB」を購入した。

当初は、湘南の次に千葉を追加し、その後に伊豆へ広げる予定だった。

千葉は、湘南のサーファーが遠征先として検討しやすい。伊豆にも湘南とは異なる特徴を持つポイントがある。まず湘南、次に千葉、そして伊豆。その延長線上に全国展開を置いていた。

だからREHUBを導入する目的も、サーフポイント紹介を増やし、全国規模のデータベースへ育てることに寄っていた。

しかし、開発計画を整理しているうちに、エリアを増やす前に直すべき問題が見えてきた。

入口は分かれていても、同じようなページが複数あった

同じ砂浜の写真が載った、紹介と予報の紙が二枚並ぶ夜の机
入口は分かれていた。それでも、似たページが並ぶと区別がつきにくかった

当時のSurf-OKには、サーフポイント紹介ページと、ポイントごとの波予報ページがあった。

入口そのものは分かれていた。紹介ページはポイントの特徴を知る場所で、波予報ページは今日のコンディションを見る場所として作っていた。

それでも、利用する側から見ると分かりにくかった。

同じサーフポイント名を持つページが複数あり、どちらにも波や場所に関する情報が載っている。目的は違っていても、似た内容のページが並ぶため、その違いが画面上では十分に伝わっていなかった。

「このポイントがどんな場所か知りたい」

「今日、このポイントでサーフィンできそうか知りたい」

検索の目的は違う。しかし、その違いに対してページの構成が追いついていなかった。

この状態で千葉や伊豆を追加すれば、同じようなページが地域ごとに増えていく。全国展開が進むほど、現在の分かりにくさも大きくなる。

そこで初めて、問題は対応エリアの少なさではなく、既存情報の組み立て方にあるのではないかと思った。

8月25日、REHUB導入の主目的を変更した

全国地図を端へ寄せ、場所の案内と波予報の紙を分けている朝の机
広げる前に、紹介と予報の役割を分けようとした朝

8月25日、Surf-OKの仕様とロードマップを整理し直した。

それまでREHUBは、千葉や伊豆を追加し、全国のサーフポイントDBを作るための基盤として考えていた。

そこへ新しく、「サーフポイント紹介と波予報が混在している状態を直す」という目的を置いた。

この時点で考えていたのは、サーフポイント紹介ページだけをREHUBへ移す構成だった。

REHUBでは、場所の特徴、アクセス、難易度、混雑などを調べる。波予報は既存のWordPressテーマ「EVERY」に残し、紹介ページから該当ポイントの予報へ進めるようにする。

まず湘南の既存ポイントで、この役割分担を整える。検索と絞り込みを作り、紹介ページから波予報へ移動できる導線を完成させる。その後で千葉や伊豆を追加する。

当時は、それが紹介と予報を整理する最も分かりやすい方法に見えていた。

Yahoo!天気をモデルにすると、二つに分ける構成は不自然だった

場所を選んだ先で予報が残る画面を、海の見える机で開いている
土地を選んだ同じ画面で、空模様も見たい。天気予報はその形だった

ただ、実際に構成を考え続けると、別の違和感が出てきた。

Surf-OKは、Yahoo!天気のようなサービスをモデルの一つにしている。

地域を探し、その地域のページを開き、同じ場所で現在や今後の予報を見る。利用者にとっては、その流れが自然だ。

名前を「波情報」から「波予報」に変えたときも、ライブの実況ではなく、予定を立てるための予報へ寄せた。

ところが、紹介をREHUB、波予報をEVERYに分けると、サーフポイントを探したあと、別のWordPressへ移動して予報を確認することになる。

機能の責任範囲はきれいに分かれる。しかし、利用者の行動まで分断されてしまう。

8月25日の時点では、紹介と予報を分けることが問題の解決になると考えていた。その後、実際にREHUBを触りながら検討した結果、分けすぎることもSurf-OKの目指す形には合わないと感じるようになった。

場所を探し、そのまま波予報を見て、今日入るかを判断する。その一連の流れを一つのサイト内で完結させた方が、Surf-OKらしい。

そう考え、最終的にはREHUBを紹介ページ専用にせず、波予報も含めた公開本体として使う方向へ変わっていった。その後の試作の話は、別の記事に書いている。

湘南へ戻ったのではなく、湘南から整え直した

手前の砂浜ははっきり見え、遠くの広い海岸線は霞んでいる朝
遠くを消したのではなく、足元の浜を先に整えた

これは、全国展開を諦めて湘南へ戻った話ではない。

全国展開の前に、湘南で情報の構成を適切なものにしたいと判断した話だ。

千葉や伊豆を追加する構想は残っている。全国のサーフポイントを扱うという最初の目標も消えていない。

ただし、湘南で紹介と予報の関係が分かりにくいままでは、その問題まで全国へ広げることになる。ページ数だけが増えても、利用者が迷う状態は改善されない。

まず湘南で、サーフポイントを探し、特徴を知り、その場所の波予報を確認する流れを作る。それが実際に使いやすいものになってから、新しい地域を追加する。

大きな計画を捨てたのではなく、広げる前の土台を作り直した。

最初から全国を目指していたからこそ、湘南だけの問題として放置できなかった。全国へ同じ構成を展開する前に、一度立ち止まって直す必要があった。

遠くを見ることと、足元を整えることは反対ではない。

全国展開を現実にするために、まず湘南で正しい形を作る。その順番が、ようやく見えてきた。

Surf-OKを作っている過程は、開発者ブログにまとめている。

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